すきってすてき

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②新フォーチュン 2〜5巻の衝撃

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無印フォーチュン・クエストには、「ノルの死」という大きな歴史があります。その出来事の、前と後で、意識が変わるような大きな事件。

 

新フォーチュンにも、

「キットンが記憶を取り戻す」とか「クレイが聖騎士の塔に挑戦する」とか、物語上の重要ポイントがありますが…

衝撃的だったのは2〜5巻のパステルの思春期でしょう。

読んでてもしんどくて、実際、このあたりで私はフォーチュンクエストを一度卒業しています。

このあたりはパステルの悩む姿が続きます。

 

パステル自信をなくす」

冒険者やめる決意」

「やめるのやめる」

 

発端は元々自信がなくなってるとこに完璧なマリーナが登場してきて、比べて卑屈になり、トラップのいつもの軽口にも過剰反応してしまいます。

 

でもなぁ。

3巻のあたりなんて、私がパステルの立場っていうか、パステル以外のメンバーだとしても、全部マリーナにお膳立てしてもらって解決したあとも謝礼を受け取ってもらえない。

これがジュンケイとか段違いのレベルが上の人や、年上の人からの厚意なら遠慮なく「ありがとう」って、パステルも受け入れたと思います。

同性、ましてや1つ年下。これまでも、マリーナには世話になりっぱなしで「お互い様」になれてないので居心地悪いの分かります。

 

こういう合間に、パステルはギアに告白されたり、マリーナに後釜になって欲しいと頼んだり、冒険をこなしながらてんこ盛り。

最終的にメンバーの絆を再確認できますが、悩みに巻き込んだ挙げ句、悪気なく人を傷つけてしまい、パステルの苦い通過点となりました。

 

この話は、裏を返すと、トラップの思春期でもあったと思います。

 

自慢の妹分マリーナを自慢したいし、自分のお人好しチームの良いところも見せたかったのかもしれない。

なのに、パステルはウジウジしてるし、原因のキットンは途中で抜けるし、ちょっと情けなくなっちゃったのかなぁ?と深読みしちゃいました。

パステル視点だから、トラップって何を考えてるのかわからないんですよね。)

 

持論をブレずに突き通すトラップ。この話でも言葉はキツくても間違ったことは言ってませんでした。

だけど厳しい言葉だけじゃ離れていく人もいて、その人に離れてほしくないと、自分でも分かったんじゃないでしょうか。

このお話のあとから、トラップの口の悪さは相変わらずでも、相手に伝わるように言葉を選んでる気がします。

 

最初に読んだときは、ギスギスウジウジしてて嫌だったのに、いまは青くていいな、とさえ思うようになりました。

 

お粗末様でした