本当はこんなに長く感想を書くつもりはなかったのに、何度も書いては書き直していました。
まあ気を取り直して、新フォーチュンの見どころは2つと思ってます。
●パステルの思春期
●キットンの覚醒
フォーチュンのフォーチュンたる雰囲気は、キットンが居てこそ。
覚醒しても、超限定的にしか役に立たないキットン。
だんだんと薬師としてけが人の治療をするようになっていきます。キットン魔法より、努力して身につけた知恵のほうが役にたってるのが尊い気がします。
2巻 記憶を取り戻す
↓
5巻 魔法が使えるようになる
↓
10巻 妻スグリと再開
彼は初期のころから精神的にタフでしたが、少しなげやりな雰囲気もあって、全てを取り戻したキットンは自分にも敬意を払うようになってくれて嬉しいです。
旅の目的を達成しても、ノル同様に旅を続けます。本人は「大丈夫」というけれど、スグリと離れて平気というわけではなく会えない辛さはあるはずです。
でも記憶を取り戻すまで、一緒にいてくれたメンバーのこと大好きなんだと思います。
★スグリとのお勧めシーン
新フォーチュンⅡの9巻になってしまいますが、本の後半にある場面。久々にスグリに会う展開になります。
このときの微笑ましさと言ったら…スグリと再開する10巻も良いですが、ここは夫婦の絆が感じられる屈指の名シーンの気がしています。
★キットン活躍のお勧め巻
なにげに新フォーチュン12 クレイの災難(下)にて、クレイ、トラップ脱落のなかキットンがパーティを指揮してパステルを奮い立たせます。さすが年長者!
人間、話してみるもんですね。あ、人間じゃなかったか。ぎゃっはっはっはっ……
クレイの災難(下)より
こうしてキットンの物語が落ち着いた後は、クレイが聖騎士の塔に挑戦したり、サラと婚約解消したり、
(▲この話の解決策が、ルーミィなのがエモすぎる😭)
マリーナの生い立ちが判明したりします。
18-19巻ではパステルが冒険者になったきっかけ、カシアスが登場します。カシアスの境遇にはフォーチュンを越えて考えさせられました。後半で1番好きな話かも。
20巻でとうとう別の大陸にまで進出しちゃいます。ひゃー。
本格化する冒険は新フォーチュン・クエストⅡに引き継がれます。
前の記事(③)にも書きましたが、新フォーチュン後半あたりは
「まだ、まだ、まだ、ルーミィは家族に会えないの…?(読んでる私が)おばあちゃんになってしまう…」
終わらないマラソンが続いてるようで、苦しくもありました。
読み手側の勝手な気持ちながら、この世には未完のままの作品もありますので、自分が健康なうちにラストを目にしておきたい、と新フォーチュンの後半は祈る気持ちでいましたよ😇✨
なので本当に完結に立ち会えて良かったです。ずっとイラストは迎夏生さんが担当されたままゴールされたので、何度考えても奇跡。泣いちゃうのでした。